いじめ
中学校
前回書いた息子へのいじめは、基本的に遠くから来た知らない不思議な子に対しての「いじり」もあったと思います。
中にはやってもいないのに先生に「○○くん(息子)が誰もいない教室で僕の筆箱を漁っていました。」とか、授業の中でグループ分けするときに、必ずどこかに入らなければいけないのに、「お前こっちにいらねえから」とかどこ行っても言われるので授業がまともに受けられないとか、毎日開いてない制服のファスナーのズボンのファスナーを「開いてるよ」と言ってくる子がいたり。
一個一個はそんなに過激なものではなかったと思うんですが、息子の中では「この学校きらい」につながっていったのだと思います。
一番最初に書いた、やってもいない「筆箱漁った」事件に関しては、先生に言いつけた子は、最初に比較的仲良くしてくれていた子だったので余計にショックだったと思います。そして放課後先生に「おまえ、Aの筆箱勝手にあさってたのか?」と言われて、息子は驚いて即否定したようなんですが、先生から返ってきた言葉が「ならこれからもするなよ」というものでした。
日々つまらなそうに学校に行っている上に、この件で息子が家に帰ってきてかなり怒っていたので(東京に来る前は他者に対して怒る様子を見たことがなかったので)即学校に電話して、きちんとAくんに状況確認したのかと尋ねたところ、「Aくんから報告があったのでそのまま息子に言っただけ」という答えでした。わたしは「きちんと状況を把握してから言ってください。それと、息子はやっていないと言っているのに『これからもやるなよ』っていうのは、今後やる想定なんですか?」とも言っておきました。わたしの抗議を受けて先生がAくんに聞き取りをしたところ、Aくんの話が二転三転し、最終的には「勘違いだったかも」と言い出したそうです。なのでこの件については息子の濡れ衣は晴れた形で終わりました。
引っ越してきたばかりの1学期は、そうやってきっちりひとつひとつ言っていかないと、どんどん息子の居場所がなくなると思ったので、あの時期は徹底的に自分の引っ越してきた地域の「いじめ防止法案」とか入手して読み込んだり、疑問があったらすぐ先生や役所の相談窓口に質問したり話し合いをしてきました。
モンスターペアレンツとも思われたくないので、話し合っている上で息子に非があるとわかった場合は勿論こちらはひたすら謝るし、息子を教育し直します。それはわたしの教育不足が原因だと思うので母子ともに反省しますとも常に言ってきました。
一学期はそんな感じで地域のいじめ対策や学校の方針や区のきまりやあらゆる情報収集をして、必要であれば何時でも学校に出向いて、謝罪することもあれば意見することもあり、とても大変な数か月でした。
でも一番大変だったのは息子だったのですよね。正直前々からADHDの気質があるなとは感じていたのですが、以前住んでいた地域では目立った困りごともなく、本人も楽しそうに学校に行っていたし、差し迫った危機感を感じていませんでした。ここに引っ越してきてからですね。気が付いたのは。「あ、なんかこの子ADHD悪化してる」と。
環境って本当にすごく大切なんだなと思うと同時にせめて家では何か息子のために出来ることはないかと本気でADHDについて考えるようになりました。
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